|
| トップ>特集>カンボジアで会った日本人>白石あゆみさん |
|
|
|
|
|
|
カンボジアで会った日本人 |
|
|
白石あゆみさん(日本語検定学校・日本語教師) |
|
|
|
|
|
|
 |
|
|
白石さん(写真左)と夕方6時半の授業をうけている生徒たち |
|
|
日本の文化や習慣を知ってもらうことは嬉しい。
彼らの可能性が広がることを願ってます!
|
|
◇白石あゆみ
しらいし・あゆみ 1974年東京生まれ。広告会社、編集プロダクション勤務を経て、2003年に日本語教師としてプノンペンへ。日本ではデパートの広告制作や海外旅行ガイドブックの編集など今とはまったく違う仕事の日々を8年ほど過ごす。仕事で、旅行でいろいろな国を訪れたが、以前はカンボジアを訪れたことはなかった。
|
|
|
|
「外国に住んでいるのに、常に日本のことばかりを考えているんです。日本語はもちろんのこと、日本の文化、習慣など…。考えても考え尽きることなく、頭の中は日本のことだらけ。日本に居たときの方が外国のことを考える時間もゆとりありましたね」と語るのは、プノンペン市内にある『日本語検定学校』で、日本語教師として働く白石あゆみさん。教師は全て日本人のみという『日本語検定学校』に設立当初から勤めている先生のひとりだ。
白石さんがカンボジアに来たのは、約2年半前。以前から日本語教師に興味を持っていた彼女は、ここに来る前の1年間、仕事の傍らで日本語教師の資格を得ることに勤しんだという。
なぜ日本語教師を選んだの?
「自分にはサラリーマンが向いてなかったんです。サラリーマン以外のことで贅沢をすることなく、細々でもいいから食べていけるような仕事を考えたら、今の仕事に辿りつきました。この国に来て驚いたんですが、結構日本語を学習したい外国人が多いんですよね」
カンボジアに赴任して、どうでしたか?
「新設校だったのである程度の大変さは予想していましたが、1年目は本当に学校のことしか考えていませんでした。考えていなかったというより、考えられなかったと言ったほうが適切でしょう。日本語を教える云々の前に、基本的な社会のルールや勉強の仕方、学ぶ環境を整える必要がありましたから」と、当時のことを振り返りながら語ってくれた。
カンボジアの教育制度は日本と同様、6、3、3制で最初の9年が義務教育。ほとんどの学校で教師や教室が足りないため、授業は午前と午後の2部制を採用している。生徒たちは、空いた時間を利用してプライベートスクールに通い、英語や日本語、コンピュータを勉強することがあるという。機材や教師不足により、充分な教育が受けられないだけでなく、家庭の事情によって退学してしまう生徒も少なくはない。こうした状況から、充分な基礎教育を受けていない学生が少なくないことが分かる。それだけに、白石さんの苦労も大きかったことだろう。
「日本語を勉強したいと思ってくれることは、日本人の私にとって大変嬉しいことです。でもその前にカンボジアの文化や生活習慣などをカンボジア語から学ぶことにもっと興味を持ってもらいたいです。学校で充分な教育が受けられないということを理由にするのではなく、今ここに日本語を勉強したいという意思の下でやってきているのであれば、人としての振る舞い、社会のルールの土台を日本語からというよりも、カンボジア語を通して学んでもらいたい。彼らが母国語を使いながら、社会のルールを考え、勉強(予習・復習)の仕方を理解するためなら、日本語を習う人が減っても私は構わないと思ってます。自分たちの手でいろいろなことを築き上げてもらいたいですね」。
2005年、日本とカンボジアの情報発信基地として『カンボジア日本協力センター(CJCC)』が設立した。2006年12月にはカンボジアで初めての日本語能力試験も実施される。彼女は、これを機に教え子たちの可能性が広がることを期待している。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|