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トップコラム現地からのリポート鳥市場

写真・文 高橋智史(フォトジャーナリスト)

2007年12月6日更新
「鳥市場」

 2007年、4月5日、13歳の女の子が鳥インフルエンザに感染して亡くなった。
カンボジアでは2005年1月の発生以来、7人が鳥インフルエンザと確認され、全員が亡くなっている。
 「鳥インフルエンザ?知っているよ。でもそんな事気にしていたら、生きていけないよ」
鶏売りを仕事としているティーさん(47)はそう語った。早朝5時、ティーさんの運転するバイクはプノンペンから南へ70キロのタケオ州まで向かっていた。
 ティーさんは週に2回〜3回プノンペンから、およそ70キロ南に位置するタケオ州の市場までバイクで鶏を仕入れに行く。タケオの市場には食用にされる鶏やアヒルなどの鳥が売買される一画がある。そこにはものすごい数の鳥達が飼育業者によって集められている。ティーさんは、そこで生きた鶏を20〜50羽仕入れ、プノンペンのセントラルマーケットで売る仕事をしている。
 
ティーさんの仕入れている鶏はすべてがメスでしかも卵を産んだ事のない鶏だ。それらの鶏の肉は柔らかく、味が最も良いとされている。ティーさんは手際よく、飼育業者の育てた鶏を触診で見極め、好ましい鶏を購入していく。そして、ここで仕入れた鶏たちをセントラルマーケットで一キロ3〜4ドルで売っている。仕入れで必要な金銭を差し引くと、一日で得られる収入は7ドルくらいだ。それに1ヶ月40ドルのセントラルマーケットでの場所代もかかってくる。「得られるお金は決して満足できるものじゃないけど、小学校に通っている2人の子どもの為にこの仕事を続けていきます。僕は鶏の事しか知らないからね」いつも午前中の9時にはタケオを離れ、仕入れた鶏とともに急いで、プノンペンへと向かう。
 ティーさんは16歳〜18歳の時期をポルポト政権下で生きなくてはならなかった。18歳の時に、強制的に結婚させられ、両親はともに政権下で亡くなった。ポルポト政権後の81年からこの仕事を続け、今年で26年目になる。「あの時代、やりたい事や勉強もほとんどできませんでした。生きる事に必死でした。だから今の時代を生きる私の子どもたちには勉強を続けさせてやりたいんです」
 セントラルマーケットの市場が最も賑わいを見せるのが夕方の4時頃だ。何人かのお客がティーさんの鶏を購入していた。鶏をさばき、お客に提供する手際の良さは26年間の賜物だ。鶏を売り続けてきたティーさんの姿からは、彼の語る言葉の通り、鳥インフルエンザの不安感など、微塵も感じさせる事はなかった。家族を支える一人の生き方がティーさんから見てとれた。
写真1:プノンペンからタケオの市場に到着したティーさん。これから鳥を仕入れる。 写真2:市場の中には鳥の集まる一画がある。今日も多くの鳥が集まった。 写真3:鶏の足を縛る。

写真4:飼育業者との金銭交渉。 写真5〜6:仕入れた鶏の足をひもで一つに巻きつけバイクに乗せる。
写真7:仕入れた鶏の足をひもで一つに巻きつけバイクに乗せる。
写真8:3時間かけ、タケオからプノンペンのセントラルマーケットに到着。 写真9:鶏たちをかごにうつす。
写真11:ようやく休憩をする事ができた。

写真11:12時〜14時の間は市場も静かな時間をむかえる。 写真12:今日、最初のお客が来た。

写真13〜14:鶏の重量を計り、売値を決める。
写真15:売れた鶏の血抜きをティーさんの仲間がする。
写真16〜17:売れた鶏の血抜きをティーさんの仲間がする。
写真18:購入者の子どもが興味深そうに鶏の血抜きを見つめていた。
写真19:血抜きされた鶏の毛を丹念にティーさんが抜いていた。 写真20:鳥を購入者に渡す。

写真22:購入者を見送るティーさん。


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