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カンボジア通信 |
2005年11月30日 |
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27 水瓶で熱帯魚を飼育する |
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自宅でグッピーを飼育することにした。カンボジアでは観賞魚を飼育する時、日本と同様に水槽で飼育する人もいるが、直径50センチ大きな水瓶を使って飼う人もいる。この水瓶は、農村部などでみられる雨水をためる水瓶と同じものだ(形はさまざま)。うちでは周囲の雰囲気を考慮し、水瓶を選ぶ。グッピーは知り合いのちびっ子Cが飼っていたもののなかから数匹分けてくれたので、生育環境を考え、それに新しく観賞魚販売店で買ってきたものを加えて飼うことにした。オスとメス合わせて5匹で4,500リエル(約1米ドル)。ついでに捕獲用の網(1,500リエル)と小型魚用の配合飼料(5000リエル)も併せて買う。ここの店では日本のペットショップのように生き餌は扱っていない。 「この魚はまだ小さいから1000リエル(約0.25米ドル)くらいで買えるけど、大きくなったら10米ドルくらいで売れるのよ」 Cが教えてくれる。Cはまだ10歳だが観賞魚を飼うのが好きなので事情に詳しい。首都プノムペンの観賞魚販売店でも、日本と同様に観賞魚の値段は大きさによって異なり、同じ種類の魚でも小さいものは安く、大きいものは高い。例えば63番通りにある観賞魚販売店では、アロワナの幼魚は1匹5米ドルで売られているが、ある程度成長したもの(30センチ程度)は10米ドルとなる。また、エンゼルフィッシュは「小」が3000リエルで「大」は4米ドル、ディスカスは「小」が2米ドルで「大」は20米ドルといった具合だ。 今回買いに行った店の内部に並ぶ魚は、金魚を除くとみな「熱帯魚」だ。グッピー、ネオンテトラ、グラミー、コリドラス、アロワナ、ベタなど、日本のペットショップでも見かける魚たちが水槽の中で飼育されながら売られている。日本のペットショップや観賞魚販売店は、タナゴやヒメダカといった熱帯魚以外の淡水魚も扱うが、カンボジアは熱帯モンスーン気候に属する国なので、観賞魚=熱帯魚となるのは自然のことなのかもしれない。この店の魚を見て、以前通っていたIFL(Institute
of Foreign
Languages)の敷地内にある無造作な「池」を思い出した。この「池」では、雨季になって水がたまると、人の捨てたゴミが浮かぶなかに優美な姿をしたドワーフグラミーが悠々と泳ぐ姿を見かけることができる。ゴミと熱帯魚の奇妙な組み合わせになんとも不思議な感覚を覚えたものだ。
さて、水瓶の話に戻ることにしよう。水瓶は植木屋や陶器屋で購入することができる。163番通りにQの知っている植木屋があるのでそこへ行くと、浅くて幅が広く、魚の飼育に適していそうなものを見つけた。ひとつ1万2000リエル(約3米ドル)。予算上は問題ないのだが、車を持っていないためどうやって自宅まで運ぶかが問題だ。家具の場合、配送してもらえることがあるので植木屋の店員に配送サービスの有無を確認したところ、 「モトドップ(バイクタクシー)で運べる」 と言う。今までの経験から、たいていの物はモト(バイク)で運べるということはわかっているが、今回は幅が広く重さもそこそこある水瓶だ。これはちょっとモトドップでは運べないだろう。トゥクトゥクを呼ぶべきなんじゃないかと思ったが、店員は 「モトドップで大丈夫だ。あなたが先に走り、モトドップを先導する形にすればいい」 と言う。多少の問題が生じる可能性はあるが、カンボジア人が「大丈夫だ」ということはたいていその言葉通りに進行する。
店の人がモトドップを呼んでくれるというので、それを待つ。数分後、店の前に止まったモトドップは積み上げられた水瓶のなかから状態のいいものを選び、店員さんと一緒にそれを持ち上げてモトの後部座席に乗せる。それから、ひもをぐるぐると巻き付けて固定し、出発準備完了。会計を済ませて自宅へ向かう。

自宅に着くと大家さんがいた。買ってきた水瓶を見て 「魚を飼うの?」 と聞かれる。Cにグッピーをもらったので、それを飼育するつもりだと告げると、続けて言う。 「まず水瓶を水でいっぱいにして数日置き、それを捨ててから新しく水を入れ、そこに魚を放すようにしなさい。そうしないで魚を入れてしまうと死んでしまうから」 水瓶の内側はコンクリートで固められているため、大家さんの言ったようにしないと、コンクリート中の成分が魚に悪影響を及ぼし、死に追いやるという。大家さんは同じ失敗をしたことがあるため、忠告してくれたのだ。大家さんの忠告に従い、ブラシを使って水瓶の内部をざっと水洗いしてから水をいっぱいにし、数日置いておくことにした。
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井伊誠のブログ「カンボジア通信」はこちら>>> http://cambodia.blogtribe.org/ |
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