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トップコラムカンボジア通信ジャーナリストと巡り歩くポイペトの売春宿
カンボジア通信 2005年11月25日
24 ジャーナリストと巡り歩くポイペトの売春宿


先に「ポイペトの市場とゲストハウス」を載せたが、今回はプノムペンからポイペトへ向かう移動の話を載せよう。

まず、プノムペンからバスでアンコール遺跡群観光の拠点の町シェムリアプまで行く。通常、この二つの町を結ぶバスのチケットは15,000リエル程度なのだが、日程がカンボジアの盂蘭盆(ボンプチュムベン)と重なってしまったため、料金が20,000リエルに跳ね上がっていた。僕が利用したのは、キャピトルツアーが運行する12時発のバスだ。
両都市を結ぶ国道の状態が改善されたため、プノムペンからシェムリアプまでは快適なバスの旅を楽しめる。問題はシェムリアプから先だ。旅行会社の運行するミニバスを利用すれば、午前6時ごろシェムリアプを出て夜にはバンコクに着くらしいのだが、このバスを使うには前日までに予約しなければならない。それに夜にバンコク着というのは都合が悪いし、15時間近くもバスに乗るのはまっぴらごめんなので、ピックアップトラックを利用することにする。
旅行ガイドブックによると、ポイペト方面へ向かうピックアップトラックの乗り場は、シェムリアプ川に架かる石橋のそばのガソリンスタンドか、国道6号線沿いにある市場プサールーのそばだ。石橋のそばの乗り場に行くと、ピックアップトラック1台と乗り合いタクシー3台が客待ちをしていた。ピックアップの運転手に聞くと
「ポイペトに行く」
と言う。運がいい。料金を聞くと車内の座席は2万リエル、後ろの荷台は1万5,000リエル。通常より高いがしかたがない。なにしろお盆なのだ。乗り込もうとすると乗り合いタクシーの運転手がやって来て言う。
「どこに行くんだ? ポイペト? そのピックアップはポイペトには行かないぞ。ポイペトに行くならタクシーを使ったほうがいい」
つまり、客欲しさにウソをついているということか。運転手に再度聞くとポイペトに行くと言う。するとタクシーの運転手はまた
「うそをついている。あのピックアップはポイペトにはいかない」
と繰り返す。どっちを信用すべきか考えた末、利害関係のないピックアップトラックの乗客にポイペトへ行く人はいるか尋ねてみた。
「私がいくわよ」
30代と思われる子連れのカンボジア人女性が言う。ピックアップを選べばポイペトまで間違いなく行けそうだ。タクシーの運転手のほうがウソをついていたのかと思ったが、よく聞いてみるとこのピックアップはスヴァイシソポンまでしか行かず、そこから先は別のピックアップに乗り換えなければならない。
スヴァイシソポンは、国道5号線と6号線が交わる交通の要所。郊外に位置する遺跡バンテアイチュマーを除くとこれといった観光名所はない。だが、僕はカンボジアのそういう町が気になる。観光客にとって「何もない」町では、何かに出会える確率が高いということを経験上知っているからだ。そんな町でピックアップトラックを乗り継いでみるのは楽しいかもしれない。
「乗りなさいよ」
後ろの荷台に乗っていたでっぷりと太ったカンボジア人のおばさんが場所を空けてくれる。。
お盆の帰省客と一人の日本人を乗せたピックアップトラックは、昼過ぎにシェムリアプを出て国道6号線を駆け始めた。

「タバコ1本ちょうだい」
きっかけはでっぷりおばさんの一言だった。カンボジア人の喫煙者はタバコを切らした時、タバコを持っている人を見つけたらたとえ赤の他人であっても「タバコをくれ」と求める。求められたほうもごく自然のこととして受け止め、タバコを差し出す。逆に自分が持っていないときは、持っている人にもらう。つまり、巨視的に見ると社会全体でプラスマイナスがゼロになっていると言える。
おばさんにタバコを求められたカンボジア人の青年は、おばさんばかりではなく、僕を含むまわりの人にもタバコを差し出した。1本頂戴し、それに火をつける。するとタバコをくれた青年が言う。
「兄さん、何人(なにじん)なんだい?」
「日本人だよ」
すると、出発してからお笑い芸人のようにずーっと笑いを飛ばしていた冗談好きのお兄ちゃんも口を開く。
「今日は日本からのお客さんが一緒だぞ!」
僕の右横にいた警察官らしき男性が驚きの声を上げる。
「何? 日本人? どこにいるんだ?」
"お笑い芸人"が僕を指差す。
「そこだよ」
「本物の日本人なのか? ベトナム野郎かと思ったよ。ところで日本人なのにピックアップに乗って田舎に帰るのかい?」
僕たちが乗っていたピックアップの乗客は、みなお盆の帰省客なので、僕も帰省客だと思われたのだろう。僕が口を開くより先にお笑い芸人が答える。
「いや、違うよ。たまにピックアップに乗ってポイペトを目指す旅行者がいるんだよ。彼はそのうちの一人なのさ」

乗客たちと料金の話になったときのことだ。僕は乗車時にスヴァイシソポンまで1万5000リエル(荷台)だと言われたが、僕と同じくシェムリアプから乗って来た人たちは1万リエルだという。
「僕は1万5000リエルだっていわれたよ」
でっぷりおばさんに打ち明けると、おばさんは言う。
「何言ってるのよ。1万リエルよ。1万リエル払えばいいのよ」
僕たちを載せたピックアップトラックは、スヴァイシソポンのピックアップトラック乗り場の数百メートル手前で止まり、運転手が料金の徴収を始めた。乗客たちを観察していると、みな確かに1万リエルしか払っていない。「でっぷりおばさん」に言われたとおり、静かに5000リエル札を2枚運転手に渡すと、彼はおとなしく受け取った。あやうく5000リエル、無駄に多く払ってしまうところだったよ。

スヴァイシソポンに到着したのは夕方だった。そのせいか、ピックアップ乗り場に残っているポイペト行きのピックアップは1台しかない。この先、乗り換えてポイペトまで行くとなると、到着は確実に夜だ。単独行動なので、それは避けた方がいいという思いが頭をよぎる。スヴァイシソポンで一泊し、翌朝、ポイペトを目指すという案に変えようと思ったとき、「でっぷりおばさん」が言う。
「何してるのよ、ポイペトまで行くんでしょ。あっちで乗り換えなさい」
おばさんがやや険しい表情を浮かべていう。ただし、表情は険しくともこういうときのカンボジア人はたいてい怒っているわけではないし、いらいらしているわけでもない。世話を焼いてくれているだけだ。
ピックアップには幸運にもまだ空きがあったため、まずは我慢していた尿を放出。それからポイペト行きのトラックのところへ戻ると、あれま、荷台はカンボジア人でぎっしりになっていた。もちろん車内も満席だ。
「もう一人、乗れない?」
運転手に聞くと、
「いっぱいなので上(キャビンの上)に乗ってくれ」
と言われる。しかたがないので、キャビンの上に座り、田舎の夜風を浴びながら国境の町ポイペトを目指したのだった。
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