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トップコラムカンボジア通信カンボジアのお守り「ジョアン」
カンボジア通信 2005年3月25日
06 カンボジアのお守り「ジョアン」
先日、ある友人に「ジョアン」について調べて欲しいと言われた。僕はジョアンという言葉をそのとき初めて耳にしたのだが、その友人によるとジョアンとは赤地の布に文様が描かれたもので、カンボジア人は伝統的に家の中に吊るしている。生産地としてはコンポンスプー州が有名らしいと友人はいう。

さっそく家族に聞いてみたところ、ジョアンとはカンボジアのお守りで、その歴史はウ゛ェーダ時代に始まるとパはいう。カンボジアではジョアンを持っていると、デウ゛ォダーがジョアンの所持者に救いの手を差し伸べてくれると考えられている。
一言でジョアンといってもいろいろあるようで、家に吊るすタイプのジョアンはカンサエン=ジョアンと呼ばれる。『カンボジア語辞典』坂本恭章(大学書林)には、カンサエンとは「材料としてではなく、既に所定の大きさに切って使用している布」とある。たとえばハンカチはクマエ(クメール語、カンボジア語)でカンサエン=ダイ(ダイは「手」の意)という。布の色は赤、または白と定められているようだ。

上の妹によると、カンサエン=ジョアンはコンポンスプー州が有名というわけではなく、コンポントム州、タケオ州、シェムレアプ州などにある木造の家では一般にジョアンを吊るしているとのことで、クマエばかりではなく中国系の人たちも用いる。「木造の家」と書いたが、外食するときにプノムペン市内にある店の内部をいくつか観察してみたところ、石造りの建物でもジョアンを吊るしているところを見つけた。昔からカンボジア人は家を新築すると、布をお寺に持って行って呪文や文様を描いてもらい、ジョアンをつくってもらっていたが、現在ではすでに一定の目的に沿って描かれたジョアンが寺院内で売られている。プノムペン近郊ではプノムペントゥメイにあるソムローンオンダエク寺院(プノムペン中心部から50CCのモトで約1時間)で購入できる。大きい物(縦約65センチ、横約40センチ)で1枚4000リエル(=約1USD)だ。もちろん、お寺によっては布を持って行ってお願いすれば新しく描いてもらうことも可能のようだ。

描かれる文様と装飾的な文字は仏教をモチーフとしたものが目立つが、所持者の願いが文様として表現されるため、ものによって変わる。例えば家に吊るすジョアンは、悪霊が家の中に入って来るのを防ぐ(つまり魔除け)ための絵や呪文が描かれている。呪文はパーリ語(文字はクマエと同じ)で書かれるためパーリ語の知識がないと解読することはできない。呪文や絵を描く人は僧侶、またはクルーと呼ばれる祈祷師のような存在の人に限られる。そうでないとそのジョアンは力を持たないと考えられている。また、個人で所持する場合は、自分の干支を描いてもらうこともあると下の妹は言う。

紙を素材としたジョアンはクロダー=ジョアン(「紙のジョアン」の意)といい、金銭的な成功を願う場合は紙幣に描いてもらう。「たくさんお金が入ってきますように」という願いが込められているので、リエル紙幣ではなくドル紙幣を用いる場合が多いようだ。カンボジアではリエルは貧乏、ドルは金持ちの象徴とされているのがその理由のひとつだ。
一方、ひもや鎖を用いたジョアンは一般にクサエ=カター(またはカター)と呼ばれる。姉さんによると幼い子供が装飾品として身につけているもの(ネックレスなど)はたいていクサエ=カターだ。ある友人は、釣りの板おもりのような薄くて細い金属板に呪文を書き、それを丸めて芯の部分にひもを通したクサエ=カターを腰に巻いている。

さてこのジョアン、現在のカンボジア人にとってはどのような存在なのだろうか。しめくくりとして知人のコメントを最後に紹介しよう。
「ジョアンを持っているがあまり信じていない」(40代男性、ドライバー兼ガードマン)
「昔から伝えられてきたものなので意味があると思っている」(20代女性、留学準備中)
「ジョアンを信じていないので持っていない」(20代男性、会社員)

井伊誠のブログ「カンボジア通信」はこちら>>> http://cambodia.blogtribe.org/
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