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カンボジア通信 |
2004年8月25日 |
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21 メコンに浮かぶ島コー=ダイ |
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[写真1]メコンの渡し船。これに乗ってコー=ダイを目指す。
以前、ある人から
「プノムペン中心部からバイクで30分ほど行くとメコン川に浮かぶ島(中州)に着く。そこは機織りで有名だ」
ということを聞いた。その話が大変興味深かったので、プレイヴェン出身というモトドップの兄ちゃんを雇ってそこを目指してみることにした。島の名前はコー=ダイという。ただし、この島は観光地ではないので、地方出身のモトドップの兄ちゃんが知っているかどうか若干不安があった。
「メコン川の島コー=ダイに行きたいんだけれど」
「ちょっと遠いぞ」
この反応から判断する限り、以外と有名なのかもしれない。彼のバイクの後部座席に跨がり、いざ出発! すると、ガソリンスタンドに併設されたコンビにやら、建設中のショッピンングセンターやらに連れて行かれ、その度に「着いたぞ」と言われる。僕はそんなところに行きたいわけではない。
「違うよ。コー=ダイだよ、コー=ダイ。メコン川に島があるだろぅ?」
「何ィ、あそこに行きたいのか? あそこはコー=ダイじゃなくってコー=ダイだ(カナで表記すると同じになってしまうが発音を直されている)。だいたい、ここからものすごく遠いぞ。それにコー=ダイまで行って何をするんだ?」
「サロンやホール、パムオンを見たいんだ」
「市場に行けばあるじゃないか」
「いや、作っているところを見たいんだよ」
わかったよ、しかたねえなあという感じで再び走り出す。彼の「指導」によると、コー=ダイの「コー」の発音が悪かったらしい。単に「コー」と言えばいいのではなく、息を「ハッ」とはきながら「コー」と発音しなければならないのだが、それがうまくできなかったのだ。むむむ、まだまだ僕のクメール語はへなちょこだ。
再び走り出したバイクは、チュロイチョンワー橋(カンボジア日本友好橋)を渡り、国道6号線をしばらく走る。右手にイカしたイラストの看板が見えたところで右折すると、数分でメコン川の渡し船(フェリー)乗り場に着く。コー=ダイへはここから小型フェリーに乗って行く。フェリー乗り場といっても、ネアック=ルアンのように立派な施設があるわけではない。食堂と日よけの小屋があるだけで、乗り場は土がむき出しになっている。乗客も地元の人ばかりだ。ここでメコンの滔々とした流れを見ながら、対岸からどんぶらこっことやってくる小さなフェリーを待つ。昨日雨が降ったからか、メコン川はご機嫌斜めのようでちょっと荒れている。
[写真2]ご機嫌斜めのメコン川
[写真3]対岸にある船乗り場
さて、下船するというときになってフェリー代を支払っていなかったことに気がつく。モトドップの兄ちゃんに顔を向けると、僕が景色鑑賞に夢中になっている間に支払ってくれたらしい。彼が1人2000リエルだと言う。ん? そんなに高ぇのか。フェリーの前方を見ると料金表らしきものが掲げられている。それによると人間1人500リエル、バイク1台500リエルとある。
[写真4]フェリーの料金
「おいおい、何が1人2000リエルだよ。500リエルって書いてあるじゃないか」
指摘すると、「へへへ、バレたか」といった風に笑ってごまかしやがる。まったく憎めないヤツだ。冗談っぽくしょうがねえなあという顔をしながら500リエル払い、後部座席に跨がる。目指す織物の村はすぐそこだ。 (続) |
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