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トップコラムカンボジア通信扶南への関心
カンボジア通信 2004年6月23日
10 扶南への関心
『ヴェトナムの中のカンボジア民族』を読み進めている。その過程で扶南(ふなむ)に興味を抱くようになった。扶南とは、1世紀頃に現在のタ=カエウ州(タケオ州)のオンコー=ボレイ(アンコール=ボレイ/Angkor Borei)を中心として興ったとされる国だ。

アルファベット表記からお分かりいただけると思うが、オンコー=ボレイのオンコーとは、オンコー=ウ゛ォット(アンコール=ワット)のオンコーと同じで、「都城」を意味するサンスクリット語の「ナガラ」がクメール語の中で訛ってできた語である。また、ボレイ(borei)とは「国」や「町」を意味する言葉だ。ということは、オンコー=ボレイで「都城のある国(町)」といった意味になるわけか。

さて、関連書籍や友人のカンボジア人などによると、「扶南」とはクメール語で丘や山を意味する「プノム/Phnom」に由来するといわれ、これが学会の定説になっているという。そこで、地図(GECKO MAPSのCAMBODIA)を広げてアンコール=ボレイ周辺の地形を見てみたのだが、プノム(丘、山)と呼べるような地形はカンポット州との境付近にちらほらと見当たるだけだ。それなのに扶南=プノン(丘、山)? なんだか納得がいかないなあ。

何かしらヒントが得られるかもしれないと思い、インターネットで調べてみたところ、興味深い情報と出会った。メコンプラザ上で連載されているメコン・仙人たよりの第20回「タミル文化の北進」だ。

ここで著者の江口氏は扶南という地名の由来について、「僕は扶南とはタミル語の『プナム』で耕作に適した高地という意味の単語ではないかと思っています。」と綴っている(理由は「メコン・仙人たより」を参照)。なるほど、あの辺り一帯は肥沃なメコン=デルタ(※1)の一部なので、すんなり受け入れやすい説だ。

でもなあ、江口氏(在タイ15年)は同じくメコン・仙人たよりの第4回「アジアへ行く日本人・日本へ来たアジア人」のなかで「小乗仏教」とか言っちゃってるから、いろいろな意味でちょっと偏っている人かもしれない。それに「アジアに行く日本人」という表現も気に入らないので、まことに勝手だが江口氏の説は僕の中で「没」にさせていただく。自分のブログなので、己の無知さを棚に上げて好き放題書けるところが気持ちいい。

話を戻そう。

じゃあ、なぜ扶南=プノン(丘、山)なのだろうか。扶南に関心を持つきっかけとなった『ヴェトナムの中のカンボジア民族』をもう一度開いてみた。すると、巻末の「クメール・クロム関連年表」のP374に、次のような記述があった。

一世紀ごろ/扶南(ふなむ)国興る。まだ海に囲まれた現在のカンボジア・タケオ州アンコール・ボレイが中心。当時は「トローク樹の茂る島」という意味でコークトローク島と呼ばれていた。中国人はこの島を扶南といった。
[出所]『ヴェトナムの中のカンボジア民族』大橋利久、トロン=メアリー(古今書院)

なるほど、当時のアンコール=ボレイが島だったとすると、その島(海面から隆起した丘状の地形)を見て扶南(丘)と読んだ中国人の感覚は理解できる。

といっても、地名の由来なんてものは諸説が入り乱れているものなので、「どれそれが真実だ」なんて簡単には言えないし、僕のようなバカがああだこうだ言ったところで何の意味もないんだけどね。

※1
メコン=デルタというと、一般にベトナム南部の町カントー周辺のデルタ地帯だとされているが、地理学的にはもっと広い概念らしい。ある知人が仕入れた情報によると、その北限はカンボジアのコンポン=チャムあたりだという。
The name Siem Reap means' Siamese Defeated", hardly the most subtle name for a major city near Thailand and a touch ironic given that Thailand ultimately defeated Cambodia, and controlled Siem Reap and Angkor from 1794 to 1907.
出所:Loneiy Planet Cambodia(4th edition)

次回(?)は、カンボジア随一のビーチリゾートとして名高いシハヌーク=ビルを取り上げる予定。

※1
プノンは「丘」「山」、「ペン」は人名を意味する。クメール語では日本語とは反対に後ろから前へ修飾する。
井伊誠のブログ「カンボジア通信」はこちら>>> http://cambodia.blogtribe.org/
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