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カンボジア通信 |
2004年6月7日 |
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06 農民(neak srae)=田んぼの人 |
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数日前、映画監督Rithy Panh氏(カンボジア人)の作品のひとつであるNeak srae
(1994)を見る機会があった。この映画はカンボジアの農村における生活を描いたものである。監督のRithy Panh氏は以前カンボジア通信でも紹介したが、彼の作品(オンライン上のサンプルムービーを除く)を見るのは初めてのことだった。
ところで、neak sraeのneakとはクメール語で一般的な「人(ひと)→※注1」を、sraeとは「田んぼ」を表し、neak sraeで「農民」という意味(→※注2)になる。つまり、米を主食とするクメールの世界において、農民とはまさに「田んぼの人」なのである。
また、「農民」とは都心部ではなく「田舎(地方)で農業を営む人」でもある。では、クメール語で田舎をどのように表すのかというと、答えは「田んぼのある地方」という意味のsrok
srae(→※注3、4)だ。日本語でも「いなか」を「田」という漢字を使って表記するが、クメール人もそれと同じ感覚でneak
sraeという言葉を生み出したのだろう。
米を主食とする同じ「仲間」ならではの世界観といえる。
[参考]
neak sraeのビデオを所有している方によると、Rithy
Panh氏の作品は「フランス映画」としてくくられるそうだ。なぜかというと、氏は15歳のとき(1979年)にタイへ脱出、翌年パリへたどり着き、1989年からフランスで映画を学んだからだという。
なお、東京外国語大学外国語学部東南アジア課程カンボジア語専攻のサイトに岡田知子先生が執筆されたRithy
Panh氏についての記事が掲載されている。読み応えのある内容なので、少しでも多くの方に目を通していただければ幸いだ。
◆忘却と記憶のはざまで(東京外国語大学外国語学部東南アジア課程カンボジア語専攻) |
[関連サイト]
◆戦争の美しい夕べ
ティーチイン(亞細亞とキネマと旅鴉)
Rithy
Panh氏の作品が上映された第11回東京国際映画祭の見物日記。観客の質問とそれに対する監督(Rithy Panh氏)の回答が掲載されている。
◆Unifrance(Unifrance)
世界中でフランス映画のプロモーションをしているユニフランスのサイト。
※注1:neak(ネアック)には「(二人称の)あなた」という意味もある。
※注2:neak thvu: srae(ネアック トウ゛ー
スラエ/田んぼで働く人)という言い方もある。
※注3:srokには国、郡、地方(以上、名詞)、飼いならされた、家畜となった(以上、形容詞)といったさまざまな意味がある。
※注4:srok srae chomka:(スロック スラエ チョムカー)ともいう。 |
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井伊誠のブログ「カンボジア通信」はこちら>>> http://cambodia.blogtribe.org/ |
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