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トップコラム柏野葉っぱ『姫様にょっき』ソムポップ パンニャー病院
姫様にょっき  2006年06月10日
ソムポップ パンニャー病院



ここで出産しました。

 写真は1階玄関しか写ってませんが、4階ぐらいまであるピカピカの病院です。5月31日午前8時ごろから6月5日午前8時ごろまで入院して300ドルでした。部屋も個室で、付き添い人用のベッドもありました。もちろんトイレやテレビ、テーブル、ソファー、戸棚も各室にあります。9畳ぐらいの部屋で、私の感覚ではじゅうぶん広いと感じましたが、さらに広いVIPルームというものも上階には存在するそうです。

 赤ちゃんが産まれてすぐお母さんと一緒の病室にいて、来た人も見放題触り放題なのは、日本の病院とは違うところだとききました。(日本の病院を知らないので)

 フランス通りにある日本病院に行くと、大部屋におおぜいの妊産婦がいて、検査や処置もそのベッドで行うので、いちおうカーテンはあるけど、他人の奥さんのアソコの大股開きが、見たくもないのに見えてしまう、と友人が嘆いていました。その手のマニアの方にとっては垂涎もののスポットかもしれません。分娩時は分娩室に移動するそうですが。

 退院する日の朝、妻の母が、玄関から入ってすぐの待合室にある祭壇と、分娩室にある祭壇に、果物のお皿と、線香を捧げて、祈っていました。神様に、出産が無事にすんだことへの感謝をのっていたのだと思います。靴を脱いで床に斜めずわりし(カンボジアの正式な座り方)、あわせた手に線香を持って2〜3度上げ下げして祈る、という東南アジア式の祈り方をお母さんがしている横で、私は靴を履いたままギリシャずわりでその様子をボーッと見ていましたが、一緒にやるよう求められたりすることはありませんでした。まあ、出産前に願をかけたりしていない人間が、感謝のときだけ祈ったってダメ、とかあるかもしれませんけど、基本的にクメール人は、自分の宗教や習慣を人に押し付けることがないように思います。

 勝手に推測すると、それはクメール人がひそかに自負している、自文化の独自性、という認識に根ざしているように思えます。
「クメール文化は複雑精妙だから、他民族にそう簡単にわかられることはない」
という想いです。また普段の暮らしの中で彼らは、その複雑精妙さを他民族にあえて垣間見せることもしません。だから一見、クメール人には文化などほとんどないように、浅い見方の他民族の眼には移ることになります。しかし実はそこには、さまざまな風習や知恵があって、民族内で今も変わらず脈々と受け継いでいるのです。

 ポルポトの虐殺でクメール文化はほとんど途絶える寸前まで行ってしまった、という言い方がよくなされますが、たぶんそれは、日本と同じように担い手をあえて限制していたであろうアプサラダンスとかクメール宮廷音楽とかのハイソサエティ文化についての話であって、それ以外のメインストリームの一般国民の風俗や知恵、宗教や暦については、たった4年の断絶で途絶えるものでもないし、また妻の話のようすでは、ポルポト政権当時もそのような断絶はいっさいなかったような印象を受けます。

 田舎で農民をしていた人には、クメール政権の施策はとりたてて過酷とは映らなかったということは、いくつかの資料でも述べられているのを読んだことがあります。妻もそうした層の出身ですので、これにあてはまるのかもしれません。日本へ来て、ポルポトに関するビデオを、妻と一緒に見る機会を2〜3度設けました。画面には、おきまりの強制労働のようすや、収容所や虐殺現場、絵画、証言者などが現れるのですが、そんなとき妻の口から語られるのは、きまって
「ポルポトは良い。ベトナムからカンボジアを救った。カンボジアに農業を栄えさせた」
ということばかりで、当初私は正直ちょっとひいたものです。が、だんだんわかってきました。

 先日のNHKテレビ「NHK海外ネットワーク」(平成18年5月14日放送)では、そうした地方農民のポルポト肯定的な感情が、否定的・揶揄的筆致でではありますが描写されていて、資料や妻の言っていることがまたひとつ裏付けられた思いがいたしました。

 もちろんポルポトが200〜400万人(詳細不明)の虐殺(虐待による致死・餓死・病死を含む)を行い、それが中国共産党の文化大革命を遅れて模倣したものであったことは動かしがたい事実です。

 しかしいずれにせよこの件について、私たち外国人は、かるがるしく功罪を言ってはならないと感じます。


 …なんの話でしたっけ?

 「ソムポップ」は産婦人科。「パンニャー」は知恵(ソフィア)というような意味のインド系外来語です。


 なお、妻の超安産の秘訣は、お母さんいわく
「たくさん歩かせた」
ことだそうです。
「それだけ?」
ときいたら、それだけとのことでした。

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