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トップコラム柏野葉っぱ『姫様にょっき』コッコンのオフロードバイク野郎
姫様にょっき  2006年02月12日
コッコンのオフロードバイク野郎 
国道4号線をプノンペンからコンポンソムへ3分の2ほど行ったところで、分かれてコッコンへ行く山道を48号線という。バンピーな路面状況がいつしか世界のオフロードバイク野郎どもの熱い魂に火をつけ、ここは彼らのマシンが火を噴くメッカとなった。路上を走ってるのにオフロードバイクとはこれいかに。

 人家のない山道。タイヤを絡めとる赤土。舞い上がる赤銅色の土けむり。途中出会う4つの谷川に橋はなくすべてフェリー横断である。4号線からの分岐点に立つ「コッコン サファリワールドはこちら」の極彩色の動植物の看板は、この道が事実上コッコンのカジノへ客を運ぶためだけに再整備されたタイ企業の私道であることを示しているように思える。(総延長や区間図など詳細はコッコンのカジノ向かいのリゾートホテルにある同社のショールームに展示されている。)そのカジノ企業の援助で軽く道路工事はなされているが、まあ日本ではちょっとお目にかかれない類の道だと言ってよい。

 結婚する前に、姫様とふたりでプノンペンからバンコクへデートに行ったことがある。もうだいぶ、二人の仲も認められてきた頃の話だ。採ったルートは

- プサートメイ昼発 → (バス) →
- コンポンソム泊 → (乗合自動車) →
- コッコン泊 → (モトバイ) →
- ハートレク → (乗合自動車) →
- クロンヤイ → (乗合自動車) →
- トラート → (高速バス) →
- エカマイ → (BTS) →
- スクンビット数泊 → (タクシー) →
- モーチットマイ → (高速バス) →
- アランヤプラテート → (乗合トゥクトゥク) →
- ポイペト国境 → (乗合ルモック) →
- アーケア泊 → (バス) →
- チャトムック夕方着

である。私一人では何度も利用している経路だが、人を伴うのは初めてだった。

 前回ベトナムへ姫様と一緒に行ったときは往復とも飛行機で、しかもそれに彼女の友人まで同行していたが、今回はそれとはうってかわって貧乏旅行である。泊まるホテルも、彼女の友人(私の知人の女でもあったので気を遣った)がいないから低〜中程度の所ばかり。彼女にとっては、なにがなし、結婚後の待遇が知れてしまいそうな旅ではある…。

 チネー=オーチューティアルのホテル=ホリデーのフロントで、翌朝のコッコン行き乗合自動車の手配を頼んだところ、それは時間通りにきちんとやって来た。ただ、天気がコンポンソム特有の朝からシトシト雨なのが残念だった。車は白人ゲストハウス村に寄り、そこで30分ほど彼らの出現を待ってから出発した。

 時折見える胡椒畑。やがてそれが途切れたころ、そのオフロード野郎どもに出会った。

 数台のバイクが思い思いのわだちを描いて、われわれの鈍重な四輪車を追い越していく。乗っているのは、プノンペンに普通にあるバイクではない。重い大きなオートバイだ。きっと、彼らの母国から運んできたのだろう。

 路上では我々を追い抜いても、この経路は先述のように4つの渡河点を持っている。そのたびに渡し舟の待ちが発生し、結局進行はそこでデジタルに量子化されてしまうのだ。空はいつのまにか晴れ上がっている。パクチーのよく効いたクイティオをかき込んだあと、我々の車と彼らのバイク群を積んだ舟の上で、2本目のファンタを飲みほし、それと等量を床の穴から川面へ放出しつつ、圧倒的な精細度で迫るピーカンの山水景観を眺めながら彼らの会話を聴く。コリアンだ。

 船が渡りきると、バイクはまた我々を引き離していく。何度目の渡河点からだったか、しばらく行ったところで、そのうちの1台のバイクが路上で倒れているのに出会った。

「どうした?」

我々のドライバーが車を停めて窓から尋ねる。

「バイクがこけてダメになった!」

そういうこともあるだろう。それもコミの楽しみだろうから。で、どうするの?

「このへんに修理できるところ…ないですよねえ?」

どう見ても無人のジャングルである。というか渡河点の村々にも、こんな大型バイクを直せる所は果たしてあるのかどうか。

「俺が後方でクラッシュしてることを仲間は気づいてないんで、携帯かけてるんですけど…」

圏外だよなぁ。そりゃ…。

 我々の車のドライバーは親切な男だった。彼を置いてしばらく車を走らせ、先行するバイクを見つけると呼び止め、お前達の仲間が後方でこんなことになってるのを知らんのかと叱りつけた。慌てて引き返していく彼らをバックミラーに見ながら、ドライバーは車を再出発させたのだった。

 その後ある時、日本から一人の青年が私を訪ねてきたことがある。上述のようなケースが多いので、バイクと並走する四輪車+ドライバーと、簡単なバイク修理の技術者、さらにオプションで医師をつけて、一日いくらで貸し出すビジネスをやろうかと考えているというのだ。それを聞いて私は彼らを思い出し、内心、ああいうタイプの“チャレンジャー”な人間というのは、実際に転ぶまでは「そういうものは俺には要らんよ」と鼻で笑っているものなんじゃないかと思ったが、それは軽く指摘するにとどめておいた。その後彼の野望が実現したか、いま繁盛しているか、それはわからない。(もうあれから2年は経ったのだから、彼のアイデアを明かしてもかまわないだろう。)

 今まででもっとも急な下り坂にさしかかり、眼下に平原のパノラマが見えて感嘆したら、コッコンはまもなくだ。コッコン国際空港という名の原っぱを左手に通り過ぎ、小さなモニュメントで道が二手に分かれる所がコッコンの町の入口である。

 姫様と私はコッコン橋の手前側のたもとで二人だけ、ひと足早く車を降りた。ドーントンの川沿いのホテルまで歩き、そこに一晩目の宿を求めたのである。そこからあとの話はまたいずれ…。
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