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姫様にょっき |
2005年 |
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琉球の風 |
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Sparrowsでは夏川りみの曲がかかっていたので姫様もそれをよく聴いて気に入っていた。まだ彼女がカンボジアにいた頃、それのVCDがほしいというので、銀座でDVDを買ってきた。だがVCDにそれを変換する前に彼女は日本へ来てしまった。
彼女が選んで秋葉原で買ったVodafoneの携帯には着信メロディがただ1つだけ入っていて、それがたまたま夏川りみの「涙そうそう」だった。 「これの歌詞をひらがなで書いてほしい」 というので書いたところ、携帯を鳴らしながら紙を見て歌おうとする姫様。しかし譜割りがどうもうまくいかないので、DVDを見るかときいたところすぐに飛びついてきた。
夏川りみのこの「琉球の風」というDVDには7つの歌が入っており、「涙そうそう」はその6曲目である。ほかの曲も見るうち姫様は 「この歌の詞もひらがなで書いて」 と言ってきた。結局、最初の「涙そうそう」を含めて3曲の詞をひらがなで書いて渡したが、日本語の入口としては「安里屋ユンタ」や「わらびがみ」の詞はやや標準語から離れているきらいがある。いちおうその旨も姫様には参考として伝えておいた。
「わらびがみ」で夏川りみは歌う。子をあやす沖縄の掛け声を。その 「ヘイヨー ヘイヨー」 を聴くと、私はすぐに思い出す。むかしベトナムの子役春梅嬢が歌っていた、北京語の「おおきなかぶ」の歌を。あの中の、かぶを引き抜く掛け声もやはり 「ヘイヨー ヘイヨー」 だった。
「これは中国?」 画面を見て姫様がたずねる。 ああ、沖縄は東京よりも台湾やベトナムに近いのだよ。人はカンボジア人と似ているよ。チョンチエット クマエ ボラーン チフ トゥーク マオク かもしれないね。彼女にそんなことを言う。案の定、動く夏川りみの映像をはじめて見た姫様の感想は 「スアート」 だった。私のような日本人の男がカンボジアで妻のようなきれいな女性を見つけてもちっともカンボジア人の男と取り合いにならなかった理由は、やはりこのあたりにありそうである。
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